【キャリコンFP監修】キャリアは段階とともに課題が変わる、キャリア・サイクルを解説

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「このまま今の仕事を続けていいのだろうか」、「転職した方がいいのか、今の職場で経験を積むべきか」、「管理職を目指すべきか、専門性を深めるべきか」など、キャリアの悩みは、年齢や経験、ライフイベントによって変化していきます。

20代では「自分に合う仕事を見つけたい」という悩みが多く、30代になると「専門性をどう磨くか」「家庭や生活とのバランスをどう取るか」が課題になります。

40代以降は、「このままの働き方でいいのか」「今後どのような役割を担うのか」といった問いが出てきやすくなります。

こうしたキャリアの変化を整理する考え方の一つが、組織心理学者エドガー・シャインの「キャリア・サイクル」です。シャインのキャリア・サイクルでは、キャリアを一度きりの選択ではなく、人生の段階ごとに課題が変わっていくものとして捉えます。

大切なのは、「何歳だからこうしなければならない」と考えることではありません。今の自分がどの段階に近いのかを知り、その時期に合った選択をすることです。

キャリアの変化を段階から整理するキャリア・サイクルを解説します。

【結論】シャインのキャリア・サイクルから考える、自分らしい働き方を選択しましょう。

シャインのキャリア・サイクルの段階と課題

キャリアサイクルの段階の表です。実際には、転職、異動、育児、介護、学び直し、独立などによって前後します。

段階年齢の目安この時期のテーマ主な課題自分らしい選択の視点
1. 成長・空想・探索期0〜21歳頃興味や可能性を広げる時期自分の関心、得意・不得意、働くことへのイメージを育てる「何が好きか」「何に向いていそうか」を試しながら知る
2. 仕事の世界へのエントリー期16〜25歳頃社会に出る準備をする時期就職活動、職業選択、最初の職場選び条件だけでなく、働く環境や価値観との相性も見る
3. 基本訓練期16〜25歳頃職業人としての基礎を身につける時期仕事の進め方、職場のルール、人間関係に慣れる最初から完璧を目指さず、学ぶ期間と捉える
4. キャリア初期の正社員資格期17〜30歳頃組織の一員として認められる時期責任を果たし、成果を出し、信頼を得る将来の選択肢を増やすために、基礎力と専門性を磨く
5. 正社員資格・キャリア中期25歳以降自分の専門性や役割を固める時期専門職、管理職、異動、転職など今後の方向性を考える「何が評価されるか」だけでなく「何を大切に働きたいか」を考える
6. キャリア中期の危機35〜45歳頃これまでの働き方を見直す時期「このままでいいのか」と自分のキャリアを再評価する違和感を否定せず、価値観・生活・将来設計を見直す
7A. 非指導者役のキャリア後期40歳頃〜引退まで専門性や経験を活かす時期技術や知識を深め、助言者・熟練者として貢献する管理職以外の形でも、十分にキャリアを築ける
7B. 指導者役のキャリア後期40歳頃〜引退まで組織や人を動かす時期部下育成、意思決定、組織全体への責任を担う役割の重さと、自分の生活・価値観とのバランスを考える
8. 衰え・離脱期40歳頃〜引退まで ※個人差あり中心的役割の変化を受け入れる時期体力、意欲、責任範囲、仕事上の立場の変化に向き合う「降りる」ことを失敗ではなく、次の役割への移行と捉える
9. 引退期引退前後仕事中心の生活から移行する時期生活スタイル、収入、人間関係、生きがいを再設計するこれまでの経験を、地域・家庭・学び・社会貢献に活かす

キャリアの悩みは、段階が変わるサインかもしれない

キャリアで迷うとき、多くの人は「自分に問題があるのではないか」と考えがちです。

しかし、シャインの考え方で見ると、悩みはキャリアの段階が変わるタイミングで自然に起こるものでもあります。たとえば、20代前半で仕事に不安を感じるのは、まだ基本訓練期にいるからかもしれません。

30代で今後の方向性に迷うのは、専門性や役割を固める時期に入っているからかもしれません。

40代で「このまま働き続けていいのか」と感じるのは、キャリア中期の見直しが始まっているサインともいえます。

つまり、キャリアの悩みは「失敗」ではなく、「次の選択を考える時期に来ている」というメッセージでもあります。

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自分らしいキャリア選択に必要な3つの視点

1. 今の年齢ではなく、今の段階を見る

同じ40代でも、管理職として組織を動かしている人もいれば、専門職として現場で力を発揮している人もいます。

また、転職や学び直しによって、再び基本訓練期のような段階に戻る人もいます。

大切なのは、年齢だけで判断せず自分の段階を把握することです。

「今の自分は、何を学ぶ段階なのか」、「どんな役割を担う段階なのか」、「何を見直す段階なのか」を考えることで、選択肢が整理しやすくなります。

2. 仕事だけでなく、生活全体で考え自分を理解する

キャリアは、仕事だけで完結するものではありません。

収入、時間、健康、家族、住まい、老後資金、学び直しなど、人生全体とつながっています。

たとえば、年収が上がる選択でも、心身の負担が大きすぎれば長く続けることは難しくなります。

一方で、収入が少し下がっても、自分の時間や家族との時間、健康を守れる働き方の方が納得できる場合もあります。

キャリア選択では、次のような問いが役立ちます。

「この働き方は、自分の生活に合っているか」「これからの人生で何を優先したいか」「今の選択は、将来の安心につながるか」

自分自身を理解しましょう。

3. キャリアは選び直していい

一度選んだ仕事や働き方が、ずっと自分に合い続けるとは限りません。

若い頃に重視していたことと、30代・40代・50代で大切にしたいことは変わっていきます。

それは、過去の選択が間違っていたということではありません。

自分の役割や価値観、生活環境が変わったということです。キャリアは、一本道ではなく、正解はないです。

必要に応じて、働き方を変える、役割を変える、学び直す、ペースを落とす、別の形で経験を活かす。そうした選び直しを重ねながら、自分らしいキャリアを作っていくことができます。

キャリアの段階を整理する、シャインのキャリア・サイクル

キャリアの悩みは、年齢や経験とともに変化します。

若い頃は仕事に慣れることが課題になり、中堅期には専門性や方向性を考えるようになります。40代以降は、これまでの働き方を見直し、今後の役割や生活とのバランスを考える時期に入ります。

シャインのキャリア・サイクルは、こうした変化を整理するためのヒントになります。

大切なのは、年齢に縛られることではありません。

今の自分がどの段階にいて、何を大切にしたいのかを理解することです。

キャリアは、一度決めたら終わりではありません。
その時々の自分に合った働き方を選び直しながら、納得できるキャリアを作っていきましょう。

PrivateFpは数多くのファイナンシャル・プランニング、キャリアコンサルティングの経験から、自分自身に合ったキャリア選択を支援します。

相談者に合った「最適解」を一緒に検討、お気軽に相談ください。

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佐久眞 盛春の顔写真
執筆・監修: 佐久眞 盛春 (CFP®/1級FP技能士)
Private Fp 合同会社 代表社員。NISA・iDeCoなどの資産運用、生命保険見直し、家計改善、ローン相談のFP実務支援、キャリアコンサルティングが専門。 プロフィールCFP®情報

作成方法:一次情報(法令・公的統計)を確認のうえ執筆。生成AIは草案作成・表現整理に限定し、最終チェックは人手で実施。内容は執筆時点の情報であり、投資勧誘・個別推奨ではありません。

Q&A よくある質問

30代・40代で「このままでいいのか」と感じるのは、転職すべきですか?

必ずしも転職すべきとは限りません。35〜45歳頃は、シャインのキャリア・サイクルでいう「キャリア中期の危機」が起こりやすい時期です。

この時期は、これまで積み重ねてきた経験を振り返り、今後の方向性を考え直すタイミングです。転職を考える前に、まずは「何でこのままでいいと思うか、何に不満があるのか」を整理することが大切です。

管理職になりたくないのは、キャリアアップを諦めていることになりますか?

キャリアアップは、管理職になることだけではありません。シャインのキャリア・サイクルでも、40歳頃以降のキャリア後期には、指導者役として組織を動かす道と、非指導者役として専門性や経験を活かす道があります。自分がどの役割で力を発揮するか見極めることが大切です。

子育てや介護でキャリアが無駄に感じます。どう考えればいいですか?

キャリアは、常に前に進み続けなければならないものではありません。子育て、介護、病気、家族の事情などによって、働き方を調整する時期があるのは自然なことです。大切なのは、「今は何を優先する時期なのか」と「将来どのように働き方を広げたいのか」を分けて考えることです。

50代以降は、キャリアをどう考えればよいですか?

これまでの経験をどう活かすかが大切になります。管理職として組織を支える人もいれば、専門家として後輩を育てる人、現場で経験を活かす人、社外活動や地域活動に役割を広げる人もいます。収入面だけでなく、健康、時間、人間関係、生きがいも含めて、次のステージを設計していく時期といえます。

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