【1級FP監修】長期・積立・分散でリスクを下げる資産運用を解説

資産形成でNISAやiDeCoが話題になっています。そこでよく聞く「長期」「積立」「分散」のキーワードはご存知でしょうか。
今さら聞けない!?証券投資でのリスク(不確実性)をカバーできる「長期・積立・分散」のメリットを証券投資のリスクと一緒に確認しましょう。
【結論】使う時期を決め、無理なく続けられる金額で分散する。
証券投資のリスクとは
リスクと聞くと、「危険」「あぶない」「減る」というイメージですが、証券投資でのリスクは、リターンの不確実性を表します。リターンのバラつき、振れ幅とも言えます。
価格変動リスク ・・・投資した証券(株・債券)の売却価格が購入時の価格より上がるか下がるか確実ではないこと
信用リスク ・・・証券の発行体(会社など)が将来存続しているか確実ではないこと。また、将来の証券の元本や利息が支払われるか確実ではないこと。
為替リスク ・・・外国の証券に投資する場合には、売却・満期時の為替によって、円での手取り金額(為替差損発生)が購入時の価格より上がるか下がるか確実ではないこと。
カントリーリスク・・・発行体の属する地域の政治・経済環境により証券価格が変動し確実でないこと。
金利変動リスク ・・・市場金利の変動により、証券の価格が購入時の価格より上がるか下がるか確実ではないこと。
このことから証券投資では、「企業業績」「国際情勢」「景気・経済」「市場金利」「外国為替相場」「政治」「天候・災害」などの要因でリスクが存在します。
長期のメリット、考え方
運用で得た利益を再投資すると、その利益も次の運用に回ります。これが複利効果です。運用期間を長く取ることで複利の効果を期待できますが、成果は投資先や売却時の相場によって変わります。
金融庁が紹介する過去の試算では、国内外の株式・債券に一定の条件で積立投資をした場合、保有期間20年の年率リターンは、5年の場合より狭い範囲に分布しました。これは特定の期間と投資条件による結果です。長く保有しても元本割れすることがあるため、近いうちに使う予定のお金は分けておきましょう。
〇長期で投資を行った場合
保有期間20年は保有期間5年と比べリターンが全て+
になり、リターンのバラつきが軽減し、リターンが2%~8%に集中します。
▲1
1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったもの。
各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出(金融庁作成)

積立のメリット、考え方
積立投資は、決まった時期に投資を続ける方法です。毎回同じ金額で買うと、価格が高いときは少ない口数を、安いときは多い口数を購入します。一度に買う場合と比べ、購入する時期を分けられます。
この記事の例では、同じ4万円を使っても、積立の方が多くの口数を購入できました。結果は値動きによって変わります。たとえば、価格が買い始めから上がり続ける場合は、最初にまとめて買う方が多くの口数を購入できます。積立額は、家計の支出や近い将来に必要なお金を踏まえて決めましょう。
〇一括投資を行った場合
1ヵ月目の価格で4万円分を購入
購入口数は計4万口
〇積立投資を行った場合
1ヵ月ごとに1万円ずつ購入
購入口数は計4.5万口
積立投資が多く口数を購入できます。

(出所)つみたてNISA早わかりガイドブック 金融庁作成
証券投資のイメージは、大きな資金がないとダメと思われていますが、積立投資なら少額からコツコツと投資可能になります。
分散のメリット、考え方
株式と債券、国内と海外など、値動きの異なる資産に投資先を分けると、一部の資産の下落が全体に与える影響を抑えやすくなります。投資信託を複数持っていても、同じ国や企業への投資が重なれば、全体としては偏ることがあります。商品数に加えて、実際の投資先とその割合を確認しましょう。相場によっては、分散した資産が同時に値下がりすることもあります。
〇異なる値動きの商品組み合わせる青線
値動きの違うA.B.Cの商品を組み合わせた商品は、価格の変動のリスクを抑えた価格の動きになっています。

(出所)「金融経済教育のためのコアコンテンツ」<金融経済教育推進会議了承>
株価が大きく下がったとき、積立は止めた方がよいですか?
まず、投資の目的、使う時期、家計に無理のない積立額かどうかを確認しましょう。長期で使う資金で、当初の計画に無理がなければ、短期の値動きだけで積立を止める必要はありません。近く使う資金が不足しそうな場合や、値動きが想定以上に大きい場合は、積立額や投資先の配分を見直す選択肢があります。
資産運用の大事なキーワード
今回は、資産形成のキーワード「長期」「積立」「分散」のメリットと証券投資のリスクを紹介しました。
長期・積立・分散は、短期の値動きに振り回されにくくし、買う時期や投資先の偏りを抑える方法です。組み合わせても元本割れすることはあります。まずは、近いうちに使うお金と長期で運用できるお金を分け、家計に無理のない積立額を決めましょう。
3つの余裕「お金の余裕」「時間の余裕」「心の余裕」を持って、「長期」「積立」「分散」を行いましょう。
PrivateFp合同会社は数多くのファイナンシャル・プランニング、金融資産運用設計の経験から、資産運用を支援します。
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Q&A よくある質問
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株価の暴落時は積立は止めますか?
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止めないのが基本です。積立は口数が多く買えるため、回復局面、上昇局面で効きます。
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NISA口座はどこで開設できますか。
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銀行、証券会社など金融機関で開設可能です。ご自身の利用するクレカ、ポイント、ライフスタイルに合った金融機関がおすすめです。
税制・法律・制度の取扱いについての記述は、発信時の関係法令等に基づき記載したものです。今後、変更の場合もあります。
一次情報|参考資料
参考資料・リンク確認日:2026年11月1日。
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