【1級FP監修】投資家が気をつける心理バイアスや対処方法

投資家が意思決定を行う際に意識的であれ無意識的であれ、さまざまなバイアスに影響を受けることがあります。
バイアスとは、偏り・歪みを意味します。
これらのバイアスが誤った投資判断を引き起こすことがあるため、投資家としてはこれらに注意し、できるだけ冷静かつ客観的な判断を行うことが重要です。
投資家が特に気をつけるべき主なバイアスや対処方法を紹介します。
目次
【結論】証拠に基づいた判断を行い、他のアドバイスをもらうことや全体を客観的に精査すること大切。
投資家の集団思考・群衆行動
他の投資家が取っている行動に影響される及び他人と同じ行動を取りたくなる心理的バイアスです。ハーディング現象ともいいます。株価が上がった際に投資未経験者も株式を買い始めることや株価が大幅に下落した時のパニック売りの原因となります。
確認・確証バイアス
自分の既存の信念や予測を支持する情報ばかりを集め、反対の証拠やデータを無視してしまう傾向です。これにより、偏った判断がなされることがあります。
自信過剰・過信バイアス
自分の能力や知識に過度な自信を持ち、自分の判断が常に正しいと信じる傾向です。これにより、過剰なリスクを取ったり、過度に取引を行ったりすることが多くなります。最終的に利益が減ったり、損失の場合「他人の責任にする」、「運が悪かった」と思う反面、利益になった場合は、「自分の力」だと思うことが当てはまります。
現状維持バイアス
現状を維持しようとする傾向が強く、必要な時に投資ポートフォリオを見直すことを避けることです。これにより、非効率な投資を続けるリスクが高まります。
損失回避バイアス
資金が必要な際、利益が出ている有価証券と損失が出ている有価証券あった場合に多くの投資家は利益が出ている有価証券を選択します。投資家が含み損となっている有価証券を長期保有し、利益が出ている有価証券を売り急ぐ傾向ディスポジション効果が挙げられるます。
対処方法・行動ファイナンス
対処方法は、今の現状から距離を取り、データや証拠に基づいた判断を行い、第三者のアドバイスをもらうことや全体を客観的に精査することや本来の投資目的・投資方針など再確認することが大切です。
行動分析学等の心理学を金融、投資に応用することにより解明しようとする理論が行動ファイナンスです。
行動ファイナンスの考え方は、投資家は必ずしも合理的に投資を行うのではなく、実際の市場は効率的な完全な市場ではないという前提です。
常に変化がある金融市場で、PrivateFpは数多くのファイナンシャルプランニングの経験から、ゴールベースでお客様の金融資産運用設計を支援します。
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