【AFP監修】NISAとiDeCoの違いってなに?どっちが良い?初心者からの質問

前回の記事【AFP監修】投資初心者さんから多い質問、投資信託とNISAの違いってなに?ご覧いただきましたでしょうか?
今回は、将来の安定や資産形成を考える上で、注目されているNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)についてです。初心者にとってはそれぞれの特徴や違いがなかなか理解しづらい部分かもしれません。
この記事では、初心者にもわかりやすく、その役割の違いについて解説します。
それぞれの制度の基本的な概念、メリット、そしてどちらが初心者に適しているかについて詳しく見ていきましょう。
目次
【結論】NISA=税優遇の“入れ物”、iDeCo=老後資金をつくる“年金制度”、NISAは途中解約できるが、iDeCoは原則60歳まで解約できない。iDeCoの掛金は全額所得控除に利用できる。
1. NISAの概要とメリット
NISAは、少額投資非課税制度の略称であり、個人が特定の投資商品(主に株式や投資信託)に対して一定の期間内に投資を行い、その利益が非課税となる制度です。
NISAに参加することで、将来のキャピタルゲイン(資産の増加分)やインカムゲイン(配当金や普通分配金)を非課税で享受することができます。また、長期的な資産形成を促進するため、NISAは投資の積立に適しています。
NISA:年間360万円/生涯1,800万円(成長枠は1,200万円)。売却で翌年に簿価分復活します。
18歳以上・1人1口座、金融機関は年単位で変更可能です。
2. iDeCoの概要とメリット
iDeCoは、個人型確定拠出年金の略称であり、個人が自主的に年金を積立てる制度です。
iDeCoに参加することで、所得控除や税制上の優遇措置を受けながら将来の年金受給額を増やすことができます。また、公的年金だけでは不足する可能性があるため、自己責任で積極的に資産形成を行える点が魅力です。
iDeCo:掛金は所得控除できます。拠出上限=自営業68,000円/月、会社員(企業年金なし)23,000円/月、企業年金あり20,000円/月、第3号23,000円/月。受取は60歳〜75歳の間で選択可能です。

違いや目的
NISAとiDeCoは、以下のような違いがあります。
a. 目的: NISAは将来の資産形成を促進することが目的です。一方、iDeCoは将来の年金受給額を増やすことが目的です。そのため、NISAは途中解約ができますが、iDeCoはできません。
b. 対象商品: わずかな違いかもしれませんが、NISAは主に株式や投資信託に投資することができます。一方、iDeCoは確定拠出年金として、公的年金基金や特定の投資信託などに投資します。
c. 税制措置: NISAでは一定の期間内の利益が非課税となりますが、iDeCoでは毎月の掛け金が所得控除や運用益が非課税となります。
d. 積立制度: NISAは個別の投資を選択することができますが、iDeCoは運営管理機関のラインナップを通じて定期的に積立を行います。
どちらが得?賢く使い分ける!
NISAとiDeCoは、将来の安定や資産形成を考える上で重要な制度です。
NISAは将来の資産形成を促進するための非課税制度であり、個別の投資に適しています。一方、iDeCoは将来の年金受給額を増やすための制度であり、公的年金に加えて自己責任で積極的な資産形成ができます。
初心者にとっては、まずは自身の目的やニーズに応じてどちらの制度が適しているかを考えることが重要です。専門家や金融機関のアドバイスを受けながら、将来の安定に向けた賢い選択をしましょう。
PrivateFpは数多くのファイナンシャル・プランニングの経験から、資産運用・資産形成を支援します。
相談者に合った「最適解」を一緒に検討、お気軽に相談ください。
Q&A よくある質問
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NISAとiDeCoは併用できますか?
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併用できます。たとえばNISAで流動性を確保しつつ、iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てる、といった使い分けが可能です。
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金融機関の変更はできますか?
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“NISAは年単位で金融機関を変更できます(当年途中の併用は不可)。iDeCoは運営管理機関の変更が可能ですが、手続きや手数料に留意が必要です。
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