【1級FP監修】株式レポート2025年8月3日配信

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目次
【FP LETTER】マーケット情報配信
~資産運用に関心のある皆さまへ~
■ 先週のマーケット動向
先週の米国株式市場では、マイクロソフトやメタなどの大手テック企業の好決算が市場に好感されたものの、全体相場を押し上げるまでには至らず、最終的には主要3指数ともに下落しました。
要因としては、8月1日に発動されたトランプ前大統領による追加関税や、弱い米雇用統計が挙げられます。
■ 米テック大手の決算(4~6月期・純利益前年同期比)
- アルファベット:+19%
- マイクロソフト:+24%
- アップル:+9%
- アマゾン:+35%
- メタ:+36%
S&P500構成銘柄のうち、すでに6割超が決算を発表。そのうち約82%が市場予想を上回るEPS(1株当たり利益)を計上しており、米企業の業績の底堅さが見て取れます。
■ 米国経済指標
最新の雇用統計は市場予想を下回り、加えて過去2か月分の雇用者数も下方修正されるなど、労働市場の急速な悪化が懸念されています。
これに対し、トランプ氏は「不正操作」と非難し、労働統計局長の解任を命じるとする報道もありました。
こうした不透明感を背景に、米株式市場のリスク指標であるVIX指数(恐怖指数)は20.38まで上昇。節目となる「20台」に再突入しています。
■ 米金利・政策動向
8月のFOMC(米連邦公開市場委員会)は開催予定がなく、次回9月のFOMC(9/16~17)で利下げに踏み切る可能性が高まっています。
その判断材料となる8月分の雇用統計(9月上旬発表)が今後の鍵となります。
■ 昨年との相似と今後の注目点
ちょうど昨年も同時期に雇用統計の悪化を受け、日本市場は8月第1週に大幅下落し、円高も一気に進行しました(いわゆる「令和のブラックマンデー」)。
今回も為替は150円台から147円台へ急変動しており、類似した市場構造に注意が必要です。8月5日(月)の日本株市場は大きく動く可能性があります。
■ 投資家の皆さまへ:今こそ“原点回帰”の時
短期的な市場の混乱に動揺せず、積立投資・長期投資の基本姿勢を崩さないことが大切です。株式市場が不安定なときこそ、割安な価格で資産を取得できる投資機会と捉える視点も重要です。
株価は長期的に見れば、企業のファンダメンタルズ(本質的価値)――たとえばEPS(1株当たり利益)などに収束する傾向があります。
ぜひこの機会に、ご自身の“投資目的”と“投資計画”に立ち返り、冷静に判断を下しましょう。
以上、資産運用に関心のある皆さまのご参考になれば幸いです。
引き続き、PrivateFpは長期的な視野でご自身のライフプランに沿った資産形成を支援してまいります。
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