【1級FP監修】育児・介護のキャリア・ライフプランの変化

人生の多様化、意識の変化により、育児や介護のキャリア・ライフプランが大きく変わってきました。
例えば、妻が満64歳以下の共働き世帯等の推移では、1985年(昭和60年)頃、男性雇用者と無業の妻からなる世帯は936万世帯から2021年(令和3)458万世帯となり減少しました。

一方で雇用者の共働き世帯(妻パート週35時間未満就業)は228万世帯から691万世帯と大きく増加しています。しかし、他の先進国と比較しても、日本の女性の家事・育児関連時間は長く、男性は最も短い水準となっています。

育児とキャリア・ライフプラン

共働き世帯数の増加とともに、仕事と子育ての両立を目指す世帯も増えていますが、依然として男性の育休取得率は13.97%(2021年)と低いです。
政府は取得促進のため、2023年4月から従業員が1,000人以上超える企業の男性の育児休業取得率等の公表が義務付けられましたが、実態調査から見えてくるのは、男性取得者が安心して取得できる状況ではないということです。

〇育休等を希望通り取得しなかった理由
①職場が取得できる雰囲気でなかったから、36.3%
②職場に代替要員がいなかったから、   35.2%
③育休中の収入減が家計に影響するから、 24.2%
④評価等に影響すると思ったから、    15.1%

〇男性の家事・育児参画に向けて必要なこと
①夫婦や家族間のコミュニケーションをよく図る、          50.0%
②家事などに参画することに対する男性自身の抵抗感を無くすこと、  47.5%
③各企業が働き方改革など労働環境整備を進めること、        45.5%
④男性も家事・育児を行うことは、当然という考えが社会に広まること、44.8%

出典 東京都生活文化局「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査 報告書」

キャリア観では、男性と女性に違いがあると言われています。
男性は「プロ志向」的な働き方、世の中のために専門性を発揮、地位の向上を重視しています。
女性は、「自己志向」な働き方、安定した組織・報酬で自分のやり方で働くことを重視しています。

就労と育児のストレスの関係では、就労して育児をする場合と無職で育児をする場合では、無職で育児をするほうが、「イライラ」「不安」「抑うつ」「気力低下」が強く、単独で育児をしているという意識を持つ傾向が強いとも言われています。

育児のキャリア・ライフプランでは、企業・職場の意識・風土の改善、家族のコミュニケーション向上、将来の安心した生活設計が必要になります。

介護とキャリア・ライフプラン

高齢化社会により、介護が必要となる世帯が増加しています。ひと昔前では、家族介護者(家庭で介護する人)は義理の娘(嫁)がもっとも大きな割合でしたが、現在は大きく低下しています。

一方、夫、息子、娘の家族介護者が増加しています。仕事をしている現役世代の家族介護者が増えて、仕事と介護の両立のストレスなどで、高齢者の虐待者の続柄は、息子(39.9%)、夫(22.4%)、娘(17.8%)となっています。

家族介護者の推移
高齢者からみた虐待者の続柄

介護による離職は横ばいですが、責任感の強い傾向の男性の介護離職者が増えています。
介護休業制度等の利用していないのが原因の一つと考えられています。また、企業・組織に介護実態を報告していない「隠れ介護」も存在しています。まずは介護休業制度の概要を知ることが重要になります。また、一人で抱え込まず、家族や企業・自治体などに相談しましょう。

person holding a stress ball

一人ひとりに合った育児・介護の向き合い方

「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」「女性は家事・育児をするべきだ」「家族が介護になったら家族がみるべきだ」などの今までの風習、先入観、思い込みに押し付けられていませんか。

自分自身に合った育児・介護の向き合い方をもう一度、整理して、状況を把握、分析を行い、自身の理想のライフプランを設計しましょう。

PrivateFpは数多くのファイナンシャル・プランニング、キャリアコンサルティングの経験から、育児・介護を支援します。

公式HP 厚生労働省 育児・介護休業法について

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