【1級FP監修】令和3年度、満額の国民年金とマクロ経済スライド

いよいよ、年度が変わる4月に近づいてきました。令和3年度4月分(6月15日支払い)の年金はいくらになるでしょうか。令和3年度は年間780,900円と発表があり、令和2年度は満額支給では、年間781,700円となっていますので、マイナス0.1%になりました。その計算の際に使う「マクロ経済スライド」について説明します。

高齢化により公的年金支給総額が増える一方、少子化により保険料を負担する世代が減少する状況で、単に物価・賃金に連動の年金増減システムだと、現役世代の負担を増やす要因になります。

そのために、「マクロ経済スライド」とは、本来の物価、賃金水準から現役の被保険者の変動率×平均余命の伸び率で算出した「スライド調整率」をマイナスすることで年金の給付水準を緩やかに調整して、現在世代の負担を抑える仕組みになっています。また、スライド調整率をマイナスできなかった場合(マクロ経済スライドを使うとマイナスになる場合や物価、賃金水準がそもそもマイナス)などの年金額に反映できなかった分は、翌年度に持ち越す「キャリーオーバー」して、マイナスできる仕組みになります。

今回は、名目手取り賃金率がマイナス0.1%となり、マイナス改定となりますので、調整しなかったマクロ経済スライドのマイナス0.1%が持ち越しとなります。将来の年金では、充分に生活できない時代が来ています。
皆さまが老後のことをしっかり考え、行動することを切に願います。

令和3年6月に年金払込通知と一体になって、年金改定通知も届きますが4月以降も日本年金機構HPでも確認できます。

日本年金機構HP

税制・法律・制度の取扱いについての記述は、発信時の関係法令等に基づき記載したものです。今後、変更の場合もあります。

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